住宅ローンを返済できなくなったら
住宅ローンを返済できなくなったら
自分で登記をする会です。
今年もあと少しとなりましたね。
今年最後のメルマガとなります。
前回のメルマガ発行後、アマゾンにて、書籍『自分で登記をする会』があっという間に売り切れました。
多くの方にご購入していただき本当にありがとうございました。
完売した関係で、
急遽、本日Amazonに書籍を発送することになりました。
元旦には、補充されると思います。
現在、『通常7~12日以内に発送します』となっていますが、もっと早くお届けできます。
3時間ほどで読める内容となっていますので、年始に是非読んで下さい。
今回は、住宅ローンを返せなくなった場合のことについてお話します。
これから、新築される方を不安にする内容なので、話すべきかを悩みました。
しかし、現実を知っていただいた方がよいと判断しお話します。
最近、日本登記研究会の近くで、競売物件がでました。
競売について説明します。
競売は、
『けいばい』
『きょうばい』
と呼ばれています。
金融機関などからお金を借り、返済をしていたが、返済できなくなった場合、お金を貸した金融機関が裁判所に競売の申し立てを行います。
競売となると、裁判所と下記のホームページに詳しい情報が公開されます。
http://bit.sikkou.jp/
競売の情報がでると、これらの不動産を購入しようとする業者や個人が入札します。
そして、一番高い金額で入札した人が落札し、不動産を取得します。
返済できなかった不動産の所有者は、強制的に退去し、明け渡すことになります。
最近は、競売を代行する競売代行業者が、競売物件がでた周辺にチラシを撒きます。
先週、日本登記研究会にもチラシが入りました。
日本登記研究会は、その競売物件からは少し離れていますので、かなり広範囲にチラシを撒いたのでしょうね。
チラシが撒かれると、多くの人がその競売物件のことを知ります。
当然、競売物件の近所の人も知ることになります。
今回の競売物件は、家族で住んでいるようです。
その家族の子供は、同級生に自宅が競売になったことを知られることになるでしょう。
同じ学区には住みにくくなります。
子供もかわいそうですね。
無理な住宅ローンを契約すると、競売になる可能性は高いです。
もし、どうしても返済ができない場合、『任意売却』という方法があります。
このメルマガを読んでいる方は賢い人ばかりなので、このようになることはないと思いますが、知識として知っておいて下さい。
友人や知人で困った方がいたら、教えてあげて下さい。
『競売』は強制的に、裁判所に不動産を取り上げられます。
『任意売却』は、自分の意思で売ります。
『任意売却』は普通の不動産売買と同じようにできます。
自分の意思で売るので、周囲の人にも引っ越す説明がしやすいです。
競売になったので、立ち退きをさせられるのと
自分の意思で引っ越すのは大きな違いではないでしょうか。
その他にも大きなメリットがあります。
一般的に、『競売』に比べて『任意売却』の方が高く売れます。
高く売れた方が、借金が減り、これから返済していく借金が少なくなるのです。
借金が少ない方がいいですよね。
わかりにくいと思いますので、例を出して説明しますね。
例えば、中村さんは4000万円を銀行から借りて、土地を購入しマイホームを新築しました。
中村さんは、5年後に返済が滞り、返済ができなくなりました。
一般的には、『競売』より『任意売却』の方が高く売れます。
『競売』では、2000万円で落札されたと仮定します。
『任意売却』では、2500万円で売れたと仮定します。
中村さんの借金は、3700万円残っていたと仮定すると、
『競売』では、2000万円で落札されたので、3700万円-2000万円=1700万円
中村さんの借金は、1700万円となりました。
『任意売却』では、2500万円で売れたので、3700万円-2500万円=1200万円
中村さんの借金は、1200万円となりました。
返済ができなくなると、マイホームは取られ、どこかに引越しします。
しかし、借金はなくなりません。
借金は完済するか、自己破産するまで、つきまといます。
1700万円を返済するよりは、
1200万円の返済の方が大変さが和らぎます。
『任意売却』は、『競売』に比べて借金の額が減るというメリットと
返済できなくなって強制的に立ち退きをするのではなく、自分で売却して引越しという選択ができるメリットがあります。
ハウスメーカーや工務店など、特に建売業者は無理な住宅ローンを平気で勧めてきます。
彼らは、売れば、それで終わりです。
あなたが、どうなろうと関係ないのです。
彼らの給与は歩合制が大多数です。
そのため、売れば、給料が上がりますが、売れないと会社を辞めなければなりません。
だから、無理な住宅ローンでも平気で、大丈夫ですよとか言ってきます。
彼らの言うことには注意して下さいね。
次回のメルマガは、来年になります。
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